第1章

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この高校は、5つの学科からなる農業高校だ。 まず 草花や果実などの栽培などを学ぶ学科。 園芸科と呼ばれる学科は、園芸を英語にして(Horticulture)H科と略される。 次に 牛や豚、鶏、羊、馬などの動物の飼育方法や知識を学ぶ学科。 畜産科と呼ばれる学科は、畜産を英語にして(Stock breeding)S科と略される。 3つ目 子供の保育や福祉について学ぶ学科。 保祉科と呼ばれる学科は、生活を英語にして(Life)L科と略される。 4つ目 植物や微生物などを扱う学科。 生工科と呼ばれる学科は、生物を英語にして(Bio)B科と略される。 5つ目 食品の製造や加工の技術を学ぶ学科。 食品科と呼ばれる学科は、食品をえいごにして(Food)F科と略される。 そして、入れる人数が少ない。 1学科20人のみしか入ることができない。 そのため、倍率が毎年高い高校として有名だ。 専門知識を学ぶことのできる学校は少ないため、とても人気の高い高校でもあり、専門の大学に進学することでも有名な高校だ。 勿論、大学だけではない。 就職先も学科の特性を生かした職業に行くこともできる。 資格は学科によっても取れるのは限られているが、持っていても損のない資格ばかり取れるらしい。 俺が行こうと思うのは、生工科だ。 元々理科が嫌いではなく、むしろ得意と言える分野。 数学が嫌いだが、まあいけるだろうと思うしかない。 気になるその倍率は4倍。 選抜Ⅰは面接と小論文。選抜Ⅱは国語、英語、理科、社会、数学の五科目。 それぞれ10人づつしか入れない。 県立だから多くとったりはせず、きっちり10人取ることだろう。 私立に行く覚悟をしなくてはならないが、一か八かやってみるしかなかった。
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