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「お前……天才だな」
口の中にパスタを詰めながら、賢次が美味しそうに頬張っている。
「俺、こんな美味いナポリタン食ったことねーし。マジ、プロ級。お前、店出せるよ」
さすがに食事中は静かになると思ったのだが、そうでもなかった。
賢次は、食べながらもありったけの褒め言葉を並べて美味い美味いと絶賛してくれた。
「俺の母ちゃんも、めんどくさくなると直ぐパスタだったけど、ゆでてレトルトのソース缶を上からぶっ掛けるだけだぜ? 信じられないだろ。混ぜて食えじゃねぇっつーの。育ち盛りの子供にあんなもんばっか食わせたから俺はバカになったんだ」
食べたりしゃべったりと忙しい賢次を見て、思わず建が苦笑する。
ついでにと自分の分も作っておいたので、建も正面に座ってパスタを食べ始めた。
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