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「そうやって、美味しそうに食べてもらうと嬉しい」
「あ……や……そ、そうか?」
今までマシンガンのようにしゃべっていた賢次が、急に黙りこくる。
今更だけど、やっと食べるのに集中し始めたのだろうか。
食べ終わると、今度はさっさと席を立ってしまった。
「あの、紅茶があるから入れるけど、飲んでいきませんか?」
「いっ、いや、いい。俺、タバコ吸いたいし、ここじゃさすがに吸えないから」
「そうですか」
賢次が三度目のスーパーへと向かっていく。
後片付けを終え、ダイニングキッチンに座ると、改めて監禁されているという不自由さに気づく。
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