第三話 監禁

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……やっちゃったかな。 好き嫌いはないと言っていたが、ザーサイは嫌いなのかもしれない。 失敗をしてしまったが、これは責任を取って、明日、自分がお昼にでも食べるしかない。 食事を終えて全部片付けようとすると、冷奴の皿は下げるなと言われる。 「それは飲みながら摘む」 てっきり嫌いなのかと思ったら、ビールを飲みながら、結局全部食べてしまった。 夕食の後片付けを済ませ、時計を見るともう十一時半を回っていた。 浅倉はソファで静かに雑誌を読んでいる。 これが本来の浅倉なのだろう。 夕べは話が通じなくてイライラさせてしまったが、基本的には静かな人だ。 タバコをふかしながらパラパラとページを捲る姿はやはりヤクザには見えない。 あんなふうな、男らしい体つきに憧れていた建は、自分の薄い胸板を見下ろしてげんなりした。
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