第1章 銀色の髪の少年

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「私と同じなの」と言うと、ミワと言う綺麗な少年から目が離せなくなっていた。その時には、あおいのドキドキは治まっていた。 初めて見る、きれいな銀髪と深い緑の瞳にあおいは、魅せられていた。 そして、あおいと一緒の、動物と話が出来る能力を持っているという少年ミワはずっとあおいの目を見つめていた。 あおいは、無意識に自分の手を差し出して、ミワと握手をしていた。 ミワの手を握った時、あおいは、何か懐かしい感じがしていた。 ミワの手から、伝わる温もりは優しく、心の中が暖かくなるような、気持ちにさせてくれた。 暫く、二人はお互いに見つめ合っていた。 その間に、雨は小雨になり、段々と止んでいく。すると、ミワとあおいの立っている大きな木の上の、木の葉の隙間から、木漏れ日が差し込んでくる。
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