第1章 銀色の髪の少年

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その木漏れ日に、ミワの銀色の髪が照らされ光輝いた。それは、あおいの目には眩しく映った。あおいはあまりの眩しさに目を細めていた。 ミワは、あおいの表情が変わるのと同時に、あおいの手を握ったまま、走り出していた。 ミワが言う。「あおい、ぼくの秘密の場所に案内するよ。おいで」と言うといつもは、あおいが行かない所へ、ミワは連れて行ってくれた。 ミワは、あおいがいつもは通らない場所を通り、歩かない道を歩いた。あおいは、どこへ行くのだろうと思いながら、ミワについて行った。 その間も、ミワの手から、温かい物が流れ込んできた。そして、ミワが、「あおい着いたよ。ここだよ」と言うと、あおいに、ミワの秘密の場所を見せてくれた。 ミワの連れて行ってくれた秘密の場所には、きれいなお花が沢山咲き乱れていた。
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