第1章 銀色の髪の少年

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あおいは、シカから、右足を怪我したと聞くと、右足の、怪我の状態を見て、顔をしかめた。 そして、「痛かったね。今、治してあげるからね」と言うと、優しく右足をなではじめた。 すると、あおいの手から光が放出されて、その光はシカの足を覆った。その光はとても優しい光だ。 その光にあたると、傷だけではなく、心まで暖かくなってくるのだった。 その光に包まれたシカの右足の傷は、完全に治っていった。 傷を負ったシカは、傷が治ると、すっと立ち上がり、あおいの手を舐めて、お礼を言った。 あおいは、シカに舐められると、くすぐったくて、たまらず笑い出した。 「うふふふ。シカさん分かったから、止めて」と言いながらもあおいの顔はとても嬉しそうだった。 あおいは、こういう時にとても幸せを感じていた。
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