第1章 銀色の髪の少年

7/40
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
あおいは、自分の持っている不思議な癒しの力を使って、森の動物達を助けた後、必ず森の中の泉を飲んだ。 森の中の泉には、あおいの力を補ってくれる、パワーがあった。 どんなに力を使い疲れても、泉の水を飲むと体が楽になった。泉の水には不思議な力があった。 その不思議な力が、あおいの癒しの力の源だった。 今日もあおいは、三輪の森にやって来ていた。 山の天候は、とても変わりやすく、晴れていると思ったら、すぐに、にわか雨が降ってくる。 あおいは、三輪の森で一番大きな木の下で、雨宿りをすることにした。 その木は、ミワがよく立ち寄る木だった。 あおいが木の下で座っていると、木の後ろから、透き通るようなやさしい声があおいの名前を呼んでいた。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!