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その妖怪に拳を叩き込むとぐったりと倒れました。
女の子に
「もう安全だよ降りといで」というと屋上から覗いていた顔が見えなくなりました。
しばらく待っていましたが降りて来ません。
不思議に思って見に行くと、手と足が散らばっていました。
僕は肝を潰し、腰砕けになり、しかし立ち上がりとにかく逃げようと思い立ちました。
帰るには教室の前を通らなければなりません。
教室の前を通り掛かった時、部屋の中には誰もいないことに気付き背筋が凍るような薄ら寒い気分になりました。
「みんなどうしちゃったんだ?どこに行ったんだ?」
教室に入るとそこには夥しい流血の跡が一面に広がっていました。僕は身震いして、天井を見上げました。すると板が一枚外れていてそこから代わる代わる色んな顔が覗いています。そこからポタポタと血の雫が滴り落ちているのです。その下に目をやると
あの僕を追い掛けた友達の頭と服がありました。
僕は逃げ出しました。もう一刻だってこんな所にはいたくありません。
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