第1章

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「なぁ、愚痴を聞いてくれねぇか?」 「断る」  きっぱり断られた…。俺は黒木琉(くろきりゅう)恋に悩む高校2年生DA(キリ。 「いやそこは普通聞くとこじゃね?」 「私とお前はただの情報屋と買い手の関係でしかないからね、愚痴なら他のやつに吐きなさい」  こいつの名前は天御春海(あまみはるみ)、俺の幼馴染みで自称情報屋(笑)本人いわく、 「女子のことならスリーサイズから生理周期まですべて把握してる」  とのことだ、気持ち悪いことこの上ない。  ゴン! 「いっだ!?」 「琉今失礼なこと考えたよね?考えたでしょ?大事なことなので2回聞く」  なにこいつ心読めるの? 「無理に決まってるでしょ、バカなの?バカなのよね?バカなんでしょ?」 「1段増えた!?てか読んでんじゃねぇか!」 「で、愚痴ってなに?」 「自由人か!」 「聞いてあげるから話なさい。相談料は一万ね」 「高いわ!」 「言わないなら天御人生相談所、恋のまじない呪いの呪文教えます♪を閉店するわよ」 「~~~~!」  俺は机に突っ伏して机を叩いた。  こいつの言葉どっからツッコメばいんだよ!
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