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この人の為なら死んでもいいと言えるほど、好きな人がいた。
しかしそれは、遥か遠い昔のことのように思える。
……あれはわたしが高校三年のとき。
国語の先生で、わたしのクラスは古典を教わっていた。
隣の理系クラスでは現代文を教えていたはずだ。
源先生。
よしつね、なんて呼ばれていた。
苗字が源だから、源義経。
確かそのときにやっていた古典の話に、義経が出て来ていたのだ。
……藤原だったら、道長だったのだろうか。
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