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「どうしよう、俺の兄ちゃんホモだった。」
「え、ちょ、kwsk」
世の中に絶望したような悲痛な声で幼馴染みが爆弾発言。
え、お前の兄ちゃんってあのくそイケメンだろ?まじでじま???
顔を両手で覆う幼馴染みには悪いが、私はにやけが止まらない。
「家帰ったら知らない靴あってさ、てっきり兄ちゃんが友達連れ込んでんのかと思って。
菓子でも出そうかと思って兄ちゃんの部屋の前に行ったら……」
「ギシアンですね、わかります」
躊躇うように言葉を切る幼馴染みの後を継ぐと、気まずそうに頷いた。
「で、流石に悪いと思って部屋籠ってたんだよ。でもそのうちトイレ行きたくなって、ちょっと廊下に出たら丁度そいつが帰るところに出くわして……」
再び言葉を切る幼馴染み。
だから私は、とても優しく、包み込むような笑顔で訊いてあげた。
「お相手は、どんな方だったの?」
「がちむち」
「ぃいやっはああぁああ!!!ktkr!!!」
「おいどうした!?」
「ねぇそれってお兄様がされる方なの?どうなの?」
「しらねぇよおおおおお!!!!!」
やっべ、泣かしちゃった☆
「ごめん、ごめんね。そうだよね、血のつながったお兄さんだもんね、心配だよね。」
「お前………
顔、笑ってるぞ」
「てへぺろっ☆」
「可愛いなちくしょう!!!」
「えっ、」
「えっ?……あっ!」
突如二人の間に落ちる沈黙。
いや、なんだこれは。
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