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千香は博と二人で自転車でグランドに向かっていた。
お弁当と水筒を前カゴに入れて、博の後ろを走っていた。
土手に上がるには自転車を降りて、階段とスロープが有る所を押して上がらなけばいけない…。
背の低い千香にはひと苦労だった。
土手に上がり暫く走っていると、後ろから
『おはようございま~す。』
という元気な挨拶。そのまま男の子達は千香と博を抜いて行った。
千香は少しビックリしてしまった。ホークスの男の子が博に挨拶したのである。
千香『あっ!』
博『どうした?』
千香『充夫君だ!』
本当は充夫よりも【背番号3番】を見て声が出たのだ…。
博『千香と同じクラスの男の子か?』
千香『うん…知らなかった…』
博『ホークスは向こうの小学校の男の子がほとんどだからな。』
向こうの小学校というのは、僕が通う小学校の事だ。
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