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自称高校生詐欺師、黒井 典史。
名前は、親を呪うがごとくの読み方で、
くろいてんし。
実際、親を呪った訳ではないが、
この名前のせいで、
ことごとく嫌な思いをしてきた。
それはさておき、何故、自称詐欺師なのかというと、
霊能力者の家系というやつで、
祖母と母は霊能力者、
姉は占い師で生計を立てている。
父は普通の会社員だが、
俺の母、つまり妻を尊敬していて、
更に崇拝している節がある。
俺の名前に付いても、
俺が生まれた時、
母が『この子は天使よ』と叫んだとのことで、
真面目な父は『てんし』という名前にしたと勘違いしたらしい。
何の躊躇もなく俺を『てんし』という名前にしてしまった。
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