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そして、俺に至っては、
今まで女系しか引き継がなかった能力を、何故か持ってしまった。
しかも、
中途半端に受け継いでしまい、
所により能力なし、所により誰よりも強く能力が出た。
時折、俺は、
祖母と母の元で、アルバイトをする。
故に、本来ならば自称霊能力者なのだが、
俺自身は自称詐欺師の方がピッタリくると思っている。
賑やかな教室で、
いつも浮いている存在。
俺は、霊能力者の家の者だと、
周囲には知れ渡っているために、
余り人と深く係ったことはない。
先生でさえ、
どこか遠まわしに俺を見ている。
世間の噂を全く気にしない、
荒川が前の席から振り返って俺を見た。
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