霧ヶ峰組の若頭

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  「ほい」 「何ですか?」 「着替え。夜食食べたら風呂に行くからな」 渡されたシャツはシンプルで少し大きい。寛さんは俺より身長も体格も大きいから当然か。 「失礼します。夜食をお持ちしました」 「ありがとな。進、彼は美樹(ミキ)。半年前に入った身近な先輩だ」 「美樹と申します。家事全般を担当してます」 「進です。よろしくお願いします」 美樹さんは女性と見間違えるほどの美人さんだ。身長は大体俺と同じぐらいか。 「ほら、さっさと食え」 「はい!いただきます」 美樹さんが持ってきてくれた夜食はおにぎりと味噌汁だった。美味い…。 「寛さんもどうぞ」 「お、分かってるな」 「毎回のことですから。進君、どうですか?」 「あ、美味いです」 「よかった」 美樹さんはほっとしたのか、顔が綻んだ。不覚にもドキッとした。 「ごちそうさまでした」 「ごちそうさん。ありがとな」 「いえ。では失礼します」 「さて風呂に行くか」 「はい」
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