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窓の無い部屋で診察は始まる。
椅子に座らされて、白衣を来たお医者さんに最近の様子を軽く聞かれた後、アタシはカーテンに仕切られたベッドに寝かされて点滴をうつ。
何かの病気らしい。
歌うことに差し支えないから、これくらいはどうと言うことは無い。
うとうとと眠りにつく。
思い出すのは妹と過ごした日々のことで、いつもアタシに笑いかけてくれて……ぐちゃりと溶け落ちて、ミイラになって、骨に変わる。
そうなったところで、アタシは息を切らしながらベッドから起き上がって、また眠りにつく。
ここにくるといつもそうだ。
何度も何度も妹は死ぬ。
心の中で生きているはずなのに、思い出すと必ず死ぬ。
生きていれば死ぬ。
当たり前のことなのに、あんまりじゃない?
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