Dragon's viewpoint 10

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大河が出て行ってしまった後。 「あーあ、なんだかんだ、ラブラブじゃん。あの2人。」 口を尖らせながら大河の弁当箱を睨みつける浩平。 「うーん、どうかなぁ…ホントに付き合ってるのかなぁ…」 2人の後姿を見ながらつぶやく雅人。 「え、付き合ってない?んなわけないだろ。」 「どうかな。あの2人、先週より仲良さそうだし…」 「いいことじゃね?なんでおかしいの?」 「だって、あの仲の良さは、好き合ってるってより、友達同士みたいじゃん。」 「そうかぁ?な、龍はどう思う?」 「え。」 答えに戸惑う。 「…どうかな。でも、付き合ってるんじゃないかな。大河が、女の人に呼ばれて素直に行くことなんて、ほとんどないから。」 いつもと違う仲の良さ。 今は確実に… 俺と大河の距離よりも、大河と千紘さんの距離の方が、近いだろう。 …辛い。 今まで、どんな女の子と付き合ってもそんな風にならなかったのに。 仲のいい兄弟、の距離を保っていたのに。 今は…
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