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「あー、午後のことについて連絡したいんだけどー…みんないる？」
生徒会室から帰ってきたのだろう心哉が教室を見渡す。
「心哉ー、大河がいませーん。」
浩平が手を振りながら報告した。
「え、そうなの？ま、いいけどさ。」
「あ、じゃぁ…俺、探してくる。近くにいると思うし。」
さすがに、どこかの空き教室には、入っていないはず…
俺は教室を出ると、2人が向かって行った方向に歩き出した。
雅人にはああ言ったけれど、本当はもう別れてるんじゃないかと思いたかった。
でも、1週間たった後から、大河と千紘さんはよく会うようになっていた。
2人の間で笑いあうことも増えていて…
…俺、バカだなぁ…
なんで仲良くしている2人のとこに行こうと思ったんだろう。
その時、千紘さんと大河のような声がした。
廊下の角を曲がり…
「大河ー、なんか心哉が午後の連絡したいから集まれって…」
途中まで言ってから、固まってしまった。
大河が、千紘さんを優しく抱きしめて、頭を撫でていた。
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