Dragon's viewpoint 11

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その後。 午後の試合が始まるぎりぎりまで、俺は屋上にいた。 教室に帰った後、俺は先ほどと同じように、なるべく普通にふるまうよう努力した。 …大河とも、違和感ないように、接して… でも、明らかに俺たちの間の距離は広がってしまった。 大河たちは勝ち進み、決勝までいくことになった。 それはすごいことだし、優勝すると何かがもらえるらしく、2人もそれなりに燃えていたのはいい。 よくないのは… 「やぁ、龍君。君のバレーをやっている姿を拝見させてもらったよ。」 俺らの目の前に東堂先輩がいることだ。 次の試合まで時間が空いていたから、4人で日陰でうだうだしていた時だった。 「あ、ど、どうも…」 やだなぁ… さっき会ったはずなのに、なぜか東堂先輩はそのことに関しては何も触れずに、さも今日初めて会った、みたいな態度をとってくる。 「もっと見ていたかったけれど、仕事の都合もあり、1試合しか見られなかったんだ。非常に残念。」 「そ、そうですか…」 そんなこと、さっき言ってなかったじゃないか… 「…なぁ、なんか東堂先輩ストーカーぽくない?」 小声で浩平が大河に囁いていたのが、俺の耳にまで聞こえる。
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