Dragon's viewpoint 11

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*************** さすがに、決勝の相手は強いみたいだ。 さっきまでホイホイボールを操っていた2人も、苦戦し始めている。 「頑張れー!大河、浩平!」 「ここまで来たんだから、ちゃんとゴール決めろよー。」 応援している人たちに交じって、俺と雅人も声をあげる。 「僅差だねー。」 「さすがに、決勝の相手はスポーツできるやつ集めてるみたいだしな。」 「大河と浩平もスポーツできるし、大丈夫だよ。」 「ま、あの2人はスポーツバカだから。」 「ははっ、なにそれ。」 苦戦しているけど、きっと大河がかっこよくシュートを決めるんだ。 心の中で子供が考えるようなことを思いつつ、雅人と話しているときだった。 「龍っ!!!」 突然、大河が大声で俺の名前を呼んだ。 なに… そう思って大河の方を向いた。 その瞬間。 俺はスローモーションを見ているようだった。
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