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「もし何なら、俺も病院について行こうか?状況説明してやるよ。」
「そ、そんな…大丈夫だよ?俺、話せるし。」
「じゃぁ、俺が一緒に行こう。」
その時、保健室にいた心哉が声をあげた。
「俺は保健の当番だったし、龍の見てたから、もし聞かれたら答えるよ。」
「でも…悪いじゃないか…」
「構わないよ。どうせ、俺は競技に出ないしよ。」
「それじゃぁ、先生と心哉君、お願いしますね。」
保健医の人がそうまとめてしまったので、俺は断ることができなかった。
かくして、俺は車に乗せられて、近くの病院へと連れていかれたのだった。
***************
「よかったな、特に異常もなくて。」
夕方。
俺が病院から帰ったときには、もう球技大会は終わっていた。
まぁ、当たり前か。
体育教師は書類を書くとかなんとかで、保健室には俺と心哉しかいなかった。
「ありがとう、心哉。付き合わせちゃって。」
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