Dragon's viewpoint 11

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「そ、そんな…気にしなくていいです。…辛いのは、先輩も、俺も同じですから。」 俺は慌てて手を振った。 そしたら、東堂先輩は、またとんでもないことを言った。 「でもね、龍君。…僕が言うのもなんだけど、君は大河君に気持ちを伝えていいと思うよ?」 「…え?!」 な、なんでそうなるの?! 「…気持ちは、伝えないと伝わらないからさ。…ん?」 東堂先輩が何かを言おうとした時、保健室に向かってくる足音がした。 「…一か八か…」 ぼそっと、東堂先輩が呟いた。 「…龍君。」 いきなり声のトーンを落とし、東堂先輩が俺の耳元で囁いた。 「…僕と…最後に、キス、してくれないかな。」 「ど、どうして…」 「別に、嫌ならしないよ。…でも、これはいい方に倒れると思う。僕に、いい考えがあるから。」 「…言ってることが全くわかりません…」 いい方に倒れる? 何が?
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