Dragon's viewpoint 11

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「怯える?面白いことを言うね、大河君。」 東堂先輩は、大河がキレても驚くことはしなかった。 「君の形相の方が、よっぽど龍君を怯えさせると思うけどね。」 「…は?」 「あー、怖い怖い。」 そういうと、俺を抱きしめて頭を撫でる。 大河は東堂先輩をすごい形相で睨みつけていた。 …東堂先輩、そんな大河をキレさせて大丈夫なんだろうか… 「…大河君、僕は、龍君だけじゃない、君の想い人だって、もうわかっているんだよ。」 「なん…だ、と…?」 え…? 意外な言葉に、大河だけではなく、俺も驚いてしまった。 大河の想い人? そんなの… 千紘さんに決まっているじゃないか… でも、東堂先輩は気にせず続ける。 「僕はね、自慢じゃないけれど、そういうカンは鋭いんだ。」 そう言って、俺の顎に手を添えた。
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