Dragon’s viewpoint 1

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でも、双子だからって、能力が同じなわけなくて、 大河は運動が得意だったが、俺はもっぱらダメだった。 それをクラスメートから散々言われ、 からかわれていた。 大河がかっこいいのは知っている。 だって、おれのお兄ちゃんだもん。 でも、でも… 何で、同じ顔で生まれてきちゃったんだろう。 違う顔だったら、おれと大河は、比べられずに済んだのに。 正直、辛かった。 大河は運動もできて、力も強くて。 俺に無いものばかり持っていると思っていた。 …大河と、違う顔になれば。 そう、考えるようになってしまっていた。 そして、とうとう、ある日。
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