出会い

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──1週間前。 夏の暑い中、俺は学校への道を急いでいた。 今日は生徒会の集まりがあるからと集合をかけられたのが、ちょうど15分前。 俺は超特急で準備をして、学校への道を歩いていた訳だ。 「あちィ~…」 ガンガンと照り付ける太陽を横目で睨みつつ、俺はこんな時に集合をかけた生徒会長 兼 友達の顔を思い浮かべる。 「あぁくそー…劉哉(りゅうや)め! 後で覚えとけよ!」 口の中でブツブツと呟いて、劉哉の口車にのせられて生徒会なんて入るんじゃなかった と心の底から後悔しつつも、素直にも俺は足だけは動かす。
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