出会い

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「誰かいませんかっ?」 倒れていたら聞こえないと思いながらも、俺は声をあげながら裏道をどんどん進んで行く。 「誰か!!」 一際 大きな声を出すが、聞こえるのは壁にこだましてかえってくる自分の声だけだ。 これだけ声を出してるのに 返事が無いということは── 倒れているということか? それとも? 「あぁもう!!」 もしかして木の葉の擦れる音とかだったのかと、クシャッと髪を乱暴にかきあげる。 そうだったら報われなさすぎる。 そう思いながらも、俺は足は止めずに走り続ける。 遂に最後の通りにまで来て、俺はここに誰もいなかったら恨んでやると思いながらも、最後の通りに駆け込んだ。
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