第1章

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母「何!?火使ったの?消えたの!?」 私「消えた・・。けど窓が割れた。」 母「どこの窓?なんで割れたの?」 私「蹴った・・。」 母「あらぁ。怪我は?」 私「無い。」 母「なら良かった。そのままにして。絶対触ったらダメよ?いい子に寝ときなさい。」 私「・・・はい、ごめんなさい・・・。」 どこまで人がいいんだ。嘘ついて学校休んで、ノンシャランな私を怒らない。 逆に怪我を心配してくれている。自分がどれだけ小さい人間か思い知った。 季節は過ぎ、5年生6年生と過ごしてるうちに、面白い先生に出会った。 6年2組担当の、三田尻先生。 ミタティは、サイババ信者。 テラスに出ては、オージービーフみたいなポーズをさせられる。 そのあと教室に戻り、掌を上や下に向けて、グルグル回している。 どうやら、どんな病気でも治る薬が出てくると思っているらしい。 私達も同じことをさせられる。一体、なんの授業なんだろう。そして誰が病気なの? 当然、薬なんて出てくるわけがない。 ミタティ「今日も出ないね、じゃあまた明日!」 てかいつになっても出ないから。 今の私ならとりあえず病院に連れて行く。 しかも、可笑しいのはそれだけじゃない。 ミタティは、1日1回、自分の尿を飲むらしい。 そして、私達にもそれを勧める。 ミタティ「体に良いからねー!飲むように!」 いくら小学生でも、排泄物とそうでない物の区別はできますよ。 どんな病気でも治る薬ってミタティ、自分の為? だったら今すぐ尿飲むのやめな。 あとは口紅。 言われてみれば・・・確かにいつもオレンジ色。 どうやら人参を擦ってなんやかんやしたら出来るらしい。 出来るか!! 今日はトイレ掃除の当番で、同じクラスの優子とサボってたとき。 ミタティがやって来て、サボってるのがバレた。 トイレ掃除用の器具を持つどころか、手には、くし。 ミタティ「何をしているの!!」 ご覧の通り髪を梳いていますが。 右手がゲンコツになっている。 しかも、中指が異様に尖がってる。 いつものことだ。 そして、ミタティは私と優子の膝を平手。 おふっ(^o^;)/フェイントかい。 そしてなぜ膝??理解不能な先生も居るもんだ。 面倒なHRで、またミタティが2人の名を挙げ、立たされる私と優子。 ミタティ「はい、みんなに謝ってください。」 私・優子「今日はトイレ掃除をサボってすいませんでした。」 言い慣れている為、ピッタリ息が合う。
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