第1章

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時々、掃き掃除なのに、トイレ掃除と言ってしまい、またゲンコツ。 それからと言うもの、頭にはゲンコツ、膝への平手は絶えなかった。 素直に掃除すればいいだけのハナシなんだけどさぁ。大嫌いなんだよね、掃除。 あの匂いが大好きで、ワックスがけのときは人一倍働くんだけどね。 家庭科の授業で、今日はおにぎりを作るんだとか。 私、上手いかも!ちゃんと三角だよ!俵もできるよ!塩加減は保障しないけど。 それぞれ1人で3つ作る。塩と海苔は学校の。 いいお嫁さんになれるな、フフフ。好きな人とか居ないけど。 そのおにぎりは自分が食べるのではなく、評価するため班のミンナと交換するらしい。 こんぶとか持って来ている人も居るけど、そんなハナシ聞いたっけ・・? そもそも私の班でお米を持って来ている生徒は6人中2人だけ。 家庭科でおにぎりを作るなんて、班長の私でも聞いてないぞ。 違う班からおすそ分けしてもらい・・やっと集まったお米だった。 班長の私が怒られるのは当然だ。ミタティ恒例の頭にゲンコツいただいた。 ミタティ「揃ったならいただきましょう!」 「「いただきまーす!」」 私「むぅ、これ味が無いけど塩入れた?これ誰が作ったの?」 優子「それ優子が作ったの!美味しい?」 私「味が無い。」 優子「ちゃんと塩入れたよ?」 私「少なかったのかなぁ?」 私は見ていた。 あえて触れなかったけど、優子ちゃんったら海苔がおにぎりに付かないからって、 海苔の表面を器用に水で濡らしていた。 水で塩気が飛んだのかなぁ?と思いながら3口目を食べたとき。 ジャリ・・・。おい。私の中で天然記念物に認定するよ。 おにぎりのド真ん中に塩の集団がいた。とてつもなくカライ。 お塩様をこんぶと同じ扱いにしてるよ。 生まれは海で一緒だよ☆ってか?そんな事で納得できません。 今の時代、少しでも生徒に手を出すと、親が黙っていない。 親にも殴られた事なんか無いのにぃぃ!って子供は言う。 言って解るなら殴りゃしないよ。子供は、痛みを知らない。 殴られて初めて、痛みが解るんだよ。だから、無駄な喧嘩はしない子に育つ。 もちろん、守るモノがあるとき、その時は喧嘩していいと思う。 弱い者イジメとはハナシが違う。 育て方1つで、区別と差別を区別できる子になるだろう。 そしてまた、目の前の公園で1人ブランコしてたとき。 年上らしき男3人に声をかけられた。
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