第1章

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男「何年生?名前は?家どこ?」の質問攻め。 私「6年生。名前は可奈。家はそこ。」と指さした。 男「じゃあ来年から同じ中学だね!これからよろしく!」 私「よろしく・・。名前なんて言うの?」 男達「オレ原口!オレ工藤!オレ中居!」 すぐに覚えた。そして、私の初恋が始まる。 どうやら2つ年上らしい。 広美ちゃんちを出て、家に帰る前にいつもの公園に寄った。 公園の名は、幸町(さいわいまち)公園。 今日も居るかな・・・。 居た!! なんだろう、この変な気持ち。 会うと終始ニヤけてしまう。4人は公園で色んな話しをした。 時には男も増え、優子も呼んだ。 優子に変な気持ちを告げると、「可奈!それって好きなんじゃない!?」 好き・・・???う?ん。 私「優子は居る?そうゆう人。」 優子「居ないよ。てか居たら言ってるし!」 そっかぁ。そーだよね。 中学校では、普通に喧嘩するらしい。 そんなハナシを聞いている最中も、私は原口君に釘付け。 ご飯を食べ終わっても、公園に行ってしまう。 工藤君率いるこのグループは、いわゆる不良。 工藤「オレ、そのポニーテール大好き!」 私「はぁ。ありがとう。」 工藤「早く卒業して東中(中学校)来いよ!」 私「なんか、イジメられそうで恐いし、優子とか広美ちゃんとかと同じクラスになれるかドキドキして、不安だよ。」 工藤「イジメとかは無いよ!そんなくだらない学校ならオレ行かないし。 でも、先輩・後輩は、ピリピリしてるかもね。」 中居君と原口君は終始笑顔だ。 私「先輩恐そう??。」 工藤「大丈夫!!なんかあったらオレに言え!絶対守るから!」 原口「うん!絶対言ってね☆」 うわぁぁぁぁぁ?????その笑顔がたまらない。 間違いなく、好きだ。今、私、恋してる・・・。 一方、学校ではミタティ含め、卒業式の予行演習をしていた。 ベルマーク委員会に入会中の私と優子は、原口君の話題で持ち切り。 同じ学年の男子がガキに見えて仕方ない。 ベルマーク持って来いって言ったのに! また2組成績悪いじゃん。次回は脅してでも持って来さそう。 てかもっと綺麗に切ろよ?。切るのタイギーし。 数学は大嫌いだけど、世の中には電卓ってゆう便利な物があるから何点か計算するのは好き。 音楽の授業で、班に別れて演奏の練習をするとき。 ハッキリ言って、私と優子は初見でイケる。 だからいつも私語ばかり。 「そこ!!静かに!!」 「どこだよ。」
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