第1章

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泉さんが私の前に来て、「可奈、昨日はごめんな!!」と言いだした。 私「いやっ全然ってか私もペチャパイとか言ってすいません。」と言うとミンナが笑いだした。 由香さん「工藤が惚れた理由が分かったよ!」全く分かりません。 こんなハチャメチャだけど筋の通った先輩達に囲まれて1年を過ごす事になる。 優子が前に言ってためちゃ可愛い子、瞳とも仲良くなり、私達のグループは増えていった。 そろそろどこのクラブに所属するか決めなきゃいけない。 ハチャメチャな先輩方は、ミンナ帰宅部。無所属? どうしよう。とっくに卒業した姉は吹奏楽、担当はクラリネット。 まぁ、私も音楽好きだし、吹奏楽にしよう。 3年生に全ての楽器を見せてもらっている途中、ドラムが見えた。 「ドラムがしたーい!!」そう言うと、優しく紹介してくれ、 パーカッション担当になる事にした。今日は練習の見学。 軽く挨拶をして明日からは本格的な練習を行う。 運動会や大会に出場する為に、猛練習。 いつものように広美ちゃんを迎えに行き、吹奏楽に入る事を伝えると、 広美ちゃんも吹奏楽に入ると言ってきた。サックスが吹きたいらしい。 カッコイイな!「お父さんにサックス買ってもらおうかな☆」 おぉ流石お嬢!「じゃぁ可奈はスティック買ってもらおうかな☆」 広美ちゃんは家の自慢とか一切しない。だから大好きなんだ。 授業が終わりクラブへ行くと、6年のとき同じクラスだったけど話した事の無い、 “赤毛のアン”が居た。 アン「あっ、寺田さん!打楽器に入るんですか?私、松田って言います。」 私「6年のとき同じクラスだったよね?」 アン「そうですー!」 私「なんで敬語なの?タメでしょ?」 アン「いや、なんとなく・・・。」 私「なんとなく敬語ってなんだよ。あ、ごめん、私勝手にあだ名付けてたからアンでいいよね。」 アン「え?あっ下の名前は恵美って言います!」 私「そーなんだ。よろしく、赤毛のアン。」 アン「えっ赤毛のアンってなんですかぁ!?」 私「似てるから。ダメ?」 アン「えっ分かりました・・あっ敬語は徐々にでいいですかね?」 私「どうぞご自由に。」 2年生と3年生にも挨拶し、早速練習が始まる。 ここの先輩優し過ぎやしないか?いや、由香さん達を知ってるからか、違和感がある。 テーブルの上にオレンジ色の毛布が敷いてあり、その上をスティックで叩く。
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