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泉さんが私の前に来て、「可奈、昨日はごめんな!!」と言いだした。
私「いやっ全然ってか私もペチャパイとか言ってすいません。」と言うとミンナが笑いだした。
由香さん「工藤が惚れた理由が分かったよ!」全く分かりません。
こんなハチャメチャだけど筋の通った先輩達に囲まれて1年を過ごす事になる。
優子が前に言ってためちゃ可愛い子、瞳とも仲良くなり、私達のグループは増えていった。
そろそろどこのクラブに所属するか決めなきゃいけない。
ハチャメチャな先輩方は、ミンナ帰宅部。無所属?
どうしよう。とっくに卒業した姉は吹奏楽、担当はクラリネット。
まぁ、私も音楽好きだし、吹奏楽にしよう。
3年生に全ての楽器を見せてもらっている途中、ドラムが見えた。
「ドラムがしたーい!!」そう言うと、優しく紹介してくれ、
パーカッション担当になる事にした。今日は練習の見学。
軽く挨拶をして明日からは本格的な練習を行う。
運動会や大会に出場する為に、猛練習。
いつものように広美ちゃんを迎えに行き、吹奏楽に入る事を伝えると、
広美ちゃんも吹奏楽に入ると言ってきた。サックスが吹きたいらしい。
カッコイイな!「お父さんにサックス買ってもらおうかな☆」
おぉ流石お嬢!「じゃぁ可奈はスティック買ってもらおうかな☆」
広美ちゃんは家の自慢とか一切しない。だから大好きなんだ。
授業が終わりクラブへ行くと、6年のとき同じクラスだったけど話した事の無い、
“赤毛のアン”が居た。
アン「あっ、寺田さん!打楽器に入るんですか?私、松田って言います。」
私「6年のとき同じクラスだったよね?」
アン「そうですー!」
私「なんで敬語なの?タメでしょ?」
アン「いや、なんとなく・・・。」
私「なんとなく敬語ってなんだよ。あ、ごめん、私勝手にあだ名付けてたからアンでいいよね。」
アン「え?あっ下の名前は恵美って言います!」
私「そーなんだ。よろしく、赤毛のアン。」
アン「えっ赤毛のアンってなんですかぁ!?」
私「似てるから。ダメ?」
アン「えっ分かりました・・あっ敬語は徐々にでいいですかね?」
私「どうぞご自由に。」
2年生と3年生にも挨拶し、早速練習が始まる。
ここの先輩優し過ぎやしないか?いや、由香さん達を知ってるからか、違和感がある。
テーブルの上にオレンジ色の毛布が敷いてあり、その上をスティックで叩く。
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