第1章

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麻薬を勧める先輩達じゃなくて良かった。 だってお酒もタバコも合法じゃん?年齢的にはアウトだけど。 来てない子には公衆電話から集合をかける。 特に門限は無かったけど、20時頃には帰っていた。 私はお酒が強いのか?顔にも出ないし、なんせ酔わない。 優子に、「はぁ?。」ってしたら、「酒くさっ!」って言われた。 むぅ・・親にバレるかな・・。しゃーないだろ。 そして、授業、クラブ、アーズが日課になっていた。 私、リアルに頭悪いからさ、テストとかで褒められた事って無いんだよね。 数学は1番いいときで68点。普通?いい方?(*^。^*)ぷ。 宿題とかした事あるけどさ、家では電卓だもん。 分数とかは空欄で、次の日マジメちゃんやマジメくんに見せてもらう。 と言うよりも、書いてもらう。 誰の為にしてんの?自分の為なんだろうけど、私には必要無い。 日を重ねる度に、原口君への気持ちは膨らんでいった。 どうしようこの気持ち・・。 目が勝手に原口君を追っている。 夜、家に帰ると、母が黒電話の前に椅子を置いて誰かと電話している。 いつものお友達とお喋りかな。 こっちにおいでと母がジェスチャーしてくる。 ん?親戚のおばちゃんとかかな? 母は受話器をふさいで、「紙とペン持って来て!」と言ってきた。 なぜ受話器をふさぐ必要があるんだろう。 母は器用にスラスラと文字を書き、私に渡してきた。 〔シラカワ君って子から電話で、可奈は今居ないって言ったら、 じゃあお母さんに話すって。なんか、可奈の事好きらしいよ。〕 受話器ふさぐなら言えばいいのに(^_^;) とりあえず、シラカワ君って誰だ?ここは母に任せよう。 母「とりあえず、可奈が帰って来たら伝えてみるね。はい。はーい。」 チーン。電話は終わったみたいだ。 私「シラカワ君って誰?」 母「お母さんが知るわけないでしょ?。声が高かったけど、声変わりまだなのかしらね?」 私「うーん・・・。女の子がイタズラしてるとか?」 母「あっクラスの名簿見てみよう!」 私「えっ同じクラス!?」 母「そうかもよ??」 シラカワシラカワ・・・居た。居たよ。 ご丁寧に住所と家電まで載ってるよ。 連絡網とかで必要なんだろうけど、迷惑です。 明日とか気まずいじゃん、もーやだ?。 でもその前に顔を知らない。 優子に電話してみた。 私「もし?ねぇシラカワ君って知ってる?」 優子「誰それ。シラタマ?知らな?い。」 私「カワ!シラカワ!」団子かよ。
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