第1章

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“あれがしたい”と少しでも興味を持ち、し始めた瞬間。 そこからがまたスタート。焦る必要なんかないよ、ゆっくりでいい。 クラスの子にイジメられて、学校に行きたくないのなら、行かなくていいじゃない。 ほとぼりが冷めて、今日は行ってみようと思ったら、その日があなたの始業式。 例えその日が卒業式でも。 そのときに言ってあげて。 「本当は、優しいんでしょ?」って。 そして、言えた自分を褒めてあげて。 カレンダーに書くのも忘れずにね。 イジメる子は自分1人で何もできない子ばかりだ。 でもね、いいところは絶対あるんだよ。あなたと同じで。 そこを見つけたら、教えてあげたらいい。 「やっぱり優しいんだね。」って。 そう言えたあなたは、その子より何倍も優しいんだよ。 今の自分から逃げたい? 残念、それは無理。 どんな自分でも受け入れてあげて。 自分で受け止められない? 大丈夫、ほとんどの人がそうだから。 時間はかかるかもしれないが、対処方法はいくつかあるよ。 自ら命を絶たない限り。 生きろ、と残酷に言われたわけじゃない。 生きたがってる。 その細い手首に切り込みを入れないで? その手は、カッターやカミソリを持つ為にあるんじゃないんだよ。 片手に香水を持って、手首にシュッってするんだよ。 傷の上に香水かけたら、痛いでしょ? あなたはあなた。 誰も代わりのできないあなたの命。 この世にたった1つしかないあなたの命。 解るよ、やっとの思いで生きてるんだよね? また1日が始まって、特にする事も無く、したい事も無い。 眠くもないのにベッドから出れないで・・・ただただ泣き続ける。 誰も理解してくれない。誰にも言えないから・・。 “怠け者・甘えてる・頑張れ”そんな言葉、大嫌い。 どうしてわたしなの?って思うよね。私も思った。 やっとの思いでパジャマから着替えても・・行く所なんて無かった・・。 でもどうにかして生きている。自分の居場所を探しながら。 傷付いた心は、簡単には癒えないよね。 傷付くときはあんなにも簡単なのに。 1番嬉しいときってどんなとき? 疲れる事しか知らないその気持ちを、心を、理解してもらえたとき? もしそうなら、理解してくれる人を捜してみよう? きっと近くに居るはずだから。 でもね、どれだけ近くに居ても、シグナルだけじゃ分からない。 一言だけでいい、助けてって言ってみて?それだけでいい。
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