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母「今日はゴルフって言ってなかったっけ?」
私「聞いてないよ?!」
母「ごめんごめん☆あら、お父さんもまだなのね?残業かしら。」
広美ちゃんに電話して、無事に母が帰って来た事を伝えた。
それからと言うもの、ゴルフというのを忘れ何度も同じ間違いをした。
母は毎日、折りたたみ傘を持っている事も忘れ・・。
左手で自分の傘を差し、右手に母の傘を持ち、1人歩いていた。
このとき少し、ゴルフが嫌いになった。
4年生の私は、悪知恵が働くようになった。
学校に行きたくない日は、体温計をストーブの前で温めた。
ピピ、ピピ。やばっ、音とかいらないから!
エラーだよ、やり直し。
ピピピピ、ピピピピ。よし、37度4分くらいが適温だ。
38度とかにしちゃうと、病院に連れて行かれる。
母「あらぁ、ホント、ちょっと熱いかもねぇ?」
ストーブの前に居たもんで。
母「どうしよう、お母さん今日仕事休もうか・・・。」
私「大丈夫!!」
母「そう?じゃあ、ちゃんと寝ときなさいよ?」
私「はーい!いってらっしゃーい!」
寝ないよー。NHKの子供番組見るんだからー。
お昼になり、お腹が空いてきた。
ラーメンを作ろう!でもどうやって?
毎日と言っていいほど、父はお酒の最後にラーメンを食べる。
それを何度か見たことがある。
お湯を沸かして麺入れて、粉みたいなの入れるだけでしょ?
お湯を沸かして
↓
泡きたよ!
↓
麺入れたよ
↓
蒸発してますよ?
↓
油とか入れてみた
↓
ジューって言ってる(・。・;
↓
お水を足してみた
↓
ビックリ、火がスンゲ?!
換気扇に届きそうなくらい。
私は慌てて大量のお水をかけた。
無様になったラーメンは焦げ焦げ。
台所は水浸し。お昼ご飯抜きだな、今日は。
恐くなって、1人で台所に立つのは避けた。
布団の敷いてある部屋に戻り、「チッッ」って舌打ちして窓を蹴った。
「「パリンッッ(*_*)」」
うそぉ!?蹴ったって言っても、ほんの少しの力だよ!?
今日は正に、踏んだり蹴ったり。焦げたり割れたり。
すぐ母の会社に電話した。
私「寺田ですけど、お母さん居ますか?」
社員「あっ可奈ちゃん?ちょっと待ってね☆」
母「はーい、可奈?何かあったの?」
私「お母さん・・火が焦げて水蹴ったら割れた・・。」
とうとう日本語も話せなくなったのか。
もちろん母が理解できるわけない。
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