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イケメンという部類には 入るんだけど、私的には唇がね…(笑)
「実彩子~! !会いたかったー!」
いきなり教室に入ってくるなり、宇野ちゃんに抱きつくにっしー。
うわー、見せつけやがって~
「ちょっ、隆弘! 離れて~!」
なんて、嫌がりつつも、嬉しそうな顔してるし。
なんだかんだ、ラブラブカップル。
「宇野ちゃんの彼氏?」
「うん。そだよー。そろそろ2年目になるんじゃないかなぁ」
「へぇ~」
直也くんが宇野ちゃんに尋ねるが、聞いていないようなので 私が答えた。
そして、私の隣にはいつの間にか 秀太が。
「そーそー。こいつら、中2の頃から付き合ってんのー」
「そうなんだ。…ってか、ダレ?」
「千晃の幼馴染の末吉 秀太! よろしく!」
秀太が直也くんに手を差し出す。
直也くんは一瞬 驚いたが、すぐに笑って、手を握り返した。
「俺は浦田 直也! よろしくな、秀太!」
「おう!」
熱く手を握った二人を微笑ましく見てると、隣の席のやつがのっそり起き上がった。
そして、衝撃の一言。
「_____さっきからなんなん?うるさいねんけど」
その場にいた、私、直也くん、秀太、にっしー、宇野ちゃんが固まった。
お互い 口を開いたのは30秒後。
「お前こそ、何や與ー! !」
ワナワナと唇を震わせて言ったのはにっしー。
「ん?何やって言われてもなぁ。アンタら、ちょっと 静かにしてくれへん?」
うざったそうにそう言って、また机に突っ伏した彼。
な、な、なんなのコイツ!
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