少し前

3/4
前へ
/29ページ
次へ
きっかけは学校の小さな噂話だった。 情報屋なんて怪しいと思いつつ、自分の住んでいる地区にいるということもあり、半信半疑で狭間の所に行ってみることにした。 噂通りそこには小さな事務所があった。 普通に人通りが多い場所だったので、もし危ない目にあったらすぐに逃げ出せばいいと思っていた。 「ずいぶんと若いお客さんだな。」 狭間の第一声だった。 瀬戸が事情を話すと 「よしわかった。お前とその友達に有利な情報を調べてやろう。金のことは気にしなくていい。子供からふんだくるつもりはない。ただし、お前が俺を利用するように俺もお前たちを利用させてもらうぞ。」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加