だからこそ

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「言っておくが、噂はあくまで噂だ。俺は知りたいことを相手に教える。後はそいつ次第だ。」 「でもその噂を使って金儲けしたんでしょ。」 「まあ、そうだな。だが最近の子供は怖いな。喧嘩するのにわざわざ相手の弱みを握ろうとする。金を払ってまで事実を消したがる。周りを騙してまで自分の立場をキープする。俺の学生時代とは違うな。」 「否定はしないわ。全部自業自得だしね。でもこれ以上町を荒らすのはやめて。」 「ふん、お前も物好きだな。俺が素直に聞くと思うか?」 そう言うと狭間はゆっくりと立ち上がる。 すると空気が一気に重くなる。 これが『地帝』か! 『雷帝は』とはまた違う圧力だ。 俺はポケットにしまってあるナイフに手を伸ばす。
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