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「なんてな。」
「……え?」
狭間はまた椅子に座った。
「おいおい、なんだその顔は。自分の仕事場で暴れるわけないだろう。それに最初から戦うつもりはないさ。俺は自分でやるのは嫌いなんでな。」
「どういうことだ?」
「俺は情報屋とは別に仲介業もやっている。その関係で来月にはこの町を出る。だからおまえ等が来ても来なくても俺はこの町から消えるのさ。」
あまりにも予想外で言葉がうまく出てこない。
「ところでお前は瀬戸の彼氏か?大変だぞこいつは。精々頑張れよ少年。」
狭間がそう言うと、この話はどうやらもう区切りがついたらしく俺と瀬戸は事務所を出て行った。
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