架空女子高生日記

2014年11月

11月18日(火)

　今日は学校からの帰り道で白猫を見かけた。TSUTAYAの横の通りから、いつもの酒屋さんの前の坂道をくだったところ。自転車をとめてしばらくにらみあっていたのだけれど、微動だにしないので結局私が根負けしてしまった。写真を撮っておけばよかったなと、今頃になって思う。

　猫といえば、うちの庭にも昔は野良猫がいたはずだ。フンを残していくからと言ってお父さんが躍起になって追い出してしまったからか、最近では全然みない。どうせなら名前をつけておけばよかった。そうして、たまに餌をあげたり、撫でてあげたりしたりして。そういうのって、なんかいい。そんなふうにできていたら、私の生活も今とは少し変わっていたんじゃないかと思う。なんというか、ちょっとだけ物語みたいな暮らし。たぶん、耳をすませばの影響なんだろうけど。

　……とりあえず、次に猫を見かけたら写真を撮ろうと思う。それでなにが起こるというわけでもないだろうけど、結局のところ行動力が足りていないのだ、私には。

　お風呂あがりに鏡をみたらおでこにニキビができていたので、今日ははやく寝ることにする。