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『唯哉!お前どこで何してる!!無事か?!』 「修司…耳痛いよ」 いつも通りの唯哉の声に安堵したのか、修司は声を荒げるのをやめ普段の話し方に戻した。 『すまん。お前の家に行ったらまだ帰ってないって聞いて驚いたんだ。連絡もなかったし』 「連絡しないでごめん…その、ちょっと、用事が…あって」 『用事?何だそれは』 修司の声のトーンが低くなり背筋が凍りついた。 修司は昔から頭が良い上に勘も鋭く、唯哉のちょっとした変化にもすぐに気付いていた。 話し下手な唯哉にとって何でも見抜いてくれる修司の存在は有り難いと同時に誤魔化しが利かないという恐怖が若干あった。 修司は怒らせると長いんだよな…説教が。 「俺にも…いろいろあるんだよっ」 『ほぉ、いろいろ…ね』 「うぅっ」 いくら頑張った所で言い負かされるのは目に見えていた。
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