学校1の!

5/7
前へ
/575ページ
次へ
「ああ……アレか」 目線の先の人物に気付いて、静夜は興味無さ気にその人物を見た。 女子の集団の視線は、一点にその人物に注がれる。 今しがた登校して来たであろう、何ともノロノロとした歩き方。 まだ暑いと言うのに、春秋用の長袖を着用し短いスカートの下にダボダボなジャージを履いている。 眠たそうな半眼の目に、寝癖だろう右に左に長い髪が跳ねている。 「おはよぉ」 間抜けな声でその女子が、興味無さ気に静夜達に挨拶して通り過ぎる。 静夜達の周りに群がっている女子がザワリとした。 次々とノロノロした足取りで教室に向かう途中にすれ違う人に片っ端から挨拶している。
/575ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加