僕に彼女が出来ました

3/11
前へ
/13ページ
次へ
「あの…僕に何か用事でしょうか?」 「用事がなきゃ、わざわざ呼ばねーよ!」 うわぁー! もう、めちゃくちゃ怖いんですけど… 僕が何したの? ねぇ、何したの? だけどそんなの、怖くて絶対聞けない はぁ… 朝からテストでヤマ張ったトコが全然違ったし テーブルに置いてあった弁当を間違えて持ってきたらしく、蓋を開けたら桜でんぶでハートマークを描いた愛妻弁当丸出しの父さんのだったし… 今日は、人生で最悪の日だ… 「おいっ、アンタ!」 「………はい…何でしょう?」 「あたしの話、聞く気あんのか?」 「…ありますよ」 なくてもあるって言わないと殴られそうだし… 何か…泣きたくなってきた 「じっ…じゃ…じゃあ、言うぞ?」 「………」 「いいか?」 「………どうぞ…」 改まってそう言われ、少しうな垂れながら先を促す 「う…あ、えっ…と………だな。げほっ、う…んんっ!」 「大丈夫ですか?」 唾を気管に詰まらせたらしく、咳払いする彼女に声を掛けた
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加