aoi side 1

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案外、あっけないものだったな・・・。 しとしとと雨の降る中、私は家路を歩いた。 3年付き合った彼氏との別れ。 3年という月日がこんなにもあっさりと無に帰すなんて・・・。 思えば、少し前から予感はしてたんだ。 喧嘩も増えてたし、会う回数も減っていた。 ただの馴れ合いになっていたのかもしれないな。 薄暗い街灯の下を歩いていたら涙が溢れてきた。 未来を考えていないわけじゃなかった。 漠然とだけど、あの人とずっと一緒にいるんだと思っていた。 雨と涙で濡れた顔を手の甲でこすりながら、トボトボと歩を進めた。 何本か先にぼんやりと見えている街灯が落とす丸い光に目を向けると小さな黒い塊が見えた。
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