aoi side 1

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あれは何・・・? 少しだけ足を速めて、黒い塊に近づく。 夜の闇よりも濃い黒い子猫が雨に濡れて震えていた。 しゃがみこんで、そっと手を触れると子猫はビクッと身体を震わせて、琥珀みたいな金色の瞳をこちらに向け、ミャア・・・とか細く鳴いた。 「一緒に・・・帰ろうか・・・?」 抱き上げて、キュッと抱きしめるともう一度、子猫がミャア・・・と鳴いた。
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