突 然 の シ リ ア ス

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「っ……」 見える天井は、いつもの寮部屋で。 さっきの夢は、もう長いこと見ていなかったのに。 あぁ……最悪だ。ルシは今日居ないんだっけ。 …………準備しなきゃ。今日は魅戻達と模擬戦をするんだ。 早く行かなきゃ。 「なぁ」 「な、何?そんなじっと俺のこと見て……なんか付いてる?」 「そうじゃない。……また寝なかったわけ?隈、すごいけど」 「いや、寝たは寝たけど?ちょっと寝付きが悪かっただけ?」 「……そう、なら俺がここに居てあげるから、寝たら?結界張っておくし」 魅戻は、何もかも見透かしたように。 でも、いつもの無表情で、そう言ったんだ。
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