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ピチャッ
コンクリートでガチガチに固められた、狭い牢屋の薄暗い天井から一滴の水滴が地面へと向かい墜ちる。
瞬間
地面にぶつかった水音は意外にその量に似合わずの大きな音を屋内に響かせた。
「ナガセ カイ…僕ならあんたをここから出し、こんな人間がつくったようなしょうもない牢ノ屋なんて簡単に抹消することができる……勿論生きる価値もない人間達もな……」
突然現れたそいつはそんな言葉を発っすると俺の背後から俺を囲み今からお楽しみを始めようとかまえている野郎達の前にゆっくりと姿を現わす。
ここは刑務所…全員いる人間は囚人腐ったような繋ぎを着せられ、人間として価値なんてないも同然に胸元に番号がかかれた名札をぶら下げている
因みに俺もつい先程お仲間にいれられた処…。
罪はなんでだろうな…こんな蠅一匹も殺せねーよーな仏様みたいな俺が…
人殺しなんて……
《…なんだよその箱(笑)》
《わかんねーよ…なんか朝一届いてさ、宛先も知らねーの》
《どうする現金とかだったら(笑)》
《ねーよばか》
頭に浮かび来るまぎれもない朝起きた今日の出来事
こんな処なんて俺みたいな人 ていてのはおかし
いやいちゃいけねーはずなのに
《開けて見よーぜ♪》
《やめろって…亥》
…あの瞬間、あの箱を開けなければ
《これっ…ピストル》
《ばっばか…偽物にきっ…決まってん……だろ…ほれ打ってみるよ》
《ばかっ…亥やめろって》
バンっ…
確かに最初に天井に向けたピストルその銃口からは玉なんて出なかった
でるわけねーじゃんか…普通
《ほらみろ,バカりょうびびりりょう♪》
《なっ…うるせーばか、貸せよ》
《やだねっ♪こんな精密にできたモデルガンなんてそんじゃそこらにねーぞ♪誰が送ってきたのかな?敦かな堺かな?もしかして正宏?なぁ…誰がこんなのおくるとおもう?》
おもしろ半分でその銃の先を友人の額にあてた
あの時いくら冗談でも引き金をひかなければ
《やぁやめてください♪白旗です降参♪降参♪》
《……ふっ…白旗ならあの世でふんなっ♪さよなら♪りょうちゃん♪》
ドン…。
目の前を真っ赤に染めた血…
額を撃ち抜く鈍音
そして崩れ落ちていく友人の身体
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