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「失礼します」
第一会議室へ行くと佐々木部長は窓の方を向いて、机に腰を下ろしていた。
「加藤」
「は、はい……」
きっとキツく怒られるんだろうなーと、肩をすくめて下を向いた。
会社でも佐々木部長は怒ったら怖いと有名なのだ。
しかし私に降り注いできたのは怒りの言葉ではなかった。
「え……あ、あの……佐々木部長?」
何故か体に感じる佐々木部長の体温。
ちょうど耳元あたりで、佐々木部長の心臓が、ドキドキと激しく動いていた。
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