第1章

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私視点 一歩さんが帰ってから大分たって布団をひこうとしたとき タオレテル…… サムイ…………… 聞こえる異形の者の声 私は霊感を完全に閉じても漏れだす霊力で異形の者の声、姿がチラホラ見え聞こえする マッテル……サムイ……サムイ…… 異形の者の言っている意味が分からない為いつものように祓おうと印を組むと白蓮黒蓮がでてくる イッテアゲナイト……ダメ… 水晶のネックレスを異形の者にかけるが黒いどころか、一点の曇りもない なにかがおかしい…… すると白蓮が私にすりよってきた 一歩……さん? 脳内に浮かんだのは一歩さんの笑顔と余りにも万全過ぎる防寒具。 まさか でも私には関係無いこと。 そう思うのに私は二匹の式神を連れて外にでた 辺り一面真っ白… 足元に強く気をやれば歩く道だけ雪が溶けていく 夜なだけに暗いし異形の者の数もなかなか多い 浮遊霊や低級霊は私が通ると水が蒸発するように消えていく 人気の無い道を通り一軒の家が見えた。家と言える代物じゃなく、焼け落ちたかふうかかで形だけを見れば家だが吹きっさらしだ その家の前に誰かが座っている 見ずともわかる。 私「一歩さん、何をしてるのですか?」 しゃがみこんでいる一歩さんの頭には雪が積り、体は震え唇や顔色は真っ青 はぁ… 私「…白蓮」 私がそう言えば白蓮はよしきた!とばかりに淡い白銀のオーラをだしながら一歩さんを背に乗せた
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