第1章

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一歩視点 祖母に言われ半信半疑できたけれど本当に少女が居るとは思わなかった 白い雪が舞うなか寂しそうに地面を見つめる目、ちゃんとそこに存在しているのに空虚な体 背中まである黒髪に両耳辺りの一掴みくらいの髪だけが白銀なのも霊力が桁違いなのも凄く印象的で 不意に涙がでそうになった… 私は家族もいて喜怒哀楽もあったけれど、いつの日からか私は人じゃなくなっていた… 見えないものが見えて聞こえないものが聞こえる。 歳をとらなくなって虐めにあうため高校も辞めて、明らかに致死量の薬を飲んでも死ぬどころか、倒れもしない。 何故そうなったかは覚えてないその部分だけ白いペンキで塗り潰したかのように思い出せない 祖母の最期の言葉…… 私はこの子の補佐になる。何故だか分からないけど目の前で迷惑そうにしている彼女を見ても私の考えは決まった。
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