テーブルの下

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*** 「2次会行くヤツはこっち集まって~」 あれからスキを見てまた手を離し、何とか空腹を感じなくなるくらいには食べられた。 「里奈、500円玉ある? 小銭足りないんだ」 弥生が聞いてきた。 「うん」 そろそろ1次会はお開きということで、お会計のため、テーブルの上ではお札やら小銭やらが飛び交っている。 財布を取り出そうとして右手を掴まれた。 また! 何なの。 手の指をひとつひとつ拡げられると、つーっという感触を感じた。 祥の指が私の手のひらをなぞってる。 なによ、またいたずら? いや、違う。 何これ、、、文字? 指で文字を書いてるの? 待って待って! 今のじゃわかんないよ。 困惑して祥のほうを見ると、私の表情に気がついたのか、こちらをまっすぐには見ないまま、もう一度、今度はゆっくりめに書いてきた。 その横顔がカッコよくてどきんとする。 いかんいかん、手のひらのことがお留守だ。 ひゃっ、 く、くすぐったい。 手のひらに神経を集中して、、、 エ キ タ グ チ は? 駅、田口? そんな名前の駅名、このあたりにあったっけ。 聞いたことないや。
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